*31歳からのフランス留学*

2016年秋からフランス留学♪* 留学準備とフランス生活を綴ります

滞在許可証の更新: 予約編

滞在許可証(titre de séjour)の更新について、タイムリーなうちに書き留めておきたいと思います。

 

更新手続きは管轄のPréfecture で行いますが、第一関門はRDV(予約)を取ることです。

この予約は、かなり早い時期から取らなければならず、学生ビザの期限が切れる3ヶ月前までに行うのが一つの目安です。

 

なお、ゆこの場合、94県からパリ市内に引っ越していたので住所変更の手続きも必要です。

この住所変更の手続きがよくわからなかったのですが、結論から言うと、「滞在許可証の更新と同時に行う」そうです。

 

さて5月下旬、大学の試験が終わってすぐにパリのPréfectureのサイトから予約を取ろうとしましたが、

ビザの残り期間が3ヶ月を少し切ってしまったためか、オンライン予約不可というメッセージと共に電話番号が表示されました。

 

表示された番号(01から始まる番号)に電話したところ、代表番号にかけろという音声案内が流れるだけ。

そして代表番号に電話すると、学生なら留学生担当局へ出向いて予約するよう案内されました。

つまり、電話では予約できないと(T . T)

 

留学生の担当局というのは18区にあるとのことなので、早速行ってきました。

Centre des étudiants étrangers

92, boulevard Ney • 75018 Paris

メトロ4番線 Porte de Clignancourt

 

火曜日の午前10時過ぎに出向きましたが、幸いスムーズに建物内に入ることができました。

受付カウンターらしきところで待っている人も3〜4人と少なく、20分ほどで対応してもらうことができました。

 

一応住所変更に必要な書類を持参したのですが、「更新手続きと同時に行うので予約を取りましょう」と言われ、

提示されたConvocationの最短日時は9月5日の午前中でした(´Д` )

 

もう少し早い時期に空いてませんか?

と聞いてみましたが、8月の予約は数人手前で売り切れたとのこと(ㆀ˘・з・˘)

 

5月30日に依頼して予約日が9月5日…

3つ星レストラン並みの混み具合です↓↓

 

ゆこの学生ビザは8月上旬に切れるので、1ヶ月ほど有効期限を過ぎた状態になってしまいます。

基本的には更新手続きの予約のConvocationがあれば大丈夫なのですが、できればビザなしの期間が生じるのは避けたかった…(。-_-。)

 

とはいえ、仕方がないので9月5日に予約をお願いし、その場でConvocation を印刷してもらいました。まずは予約完了です。

 

なお、学生ビザが切れてからはパスポートと一緒にこのConvocationのコピーを持ち歩きました。

 

後日談:

実は9月に出向いた際に担当者の会話が聞こえ漏れてきたのですが、どうやら当局は1日あたりの受け入れ数を最近変更したそうです。つまり、前よりも予約が取れるまでに時間がかかります。

ゆこは出遅れて3ヶ月以上待ちましたが、これから更新手続きの予約をする方は、ぜひお早めに予約を取ってくださいね!!

 

また、留学生担当局はannée universitaireが始まる9月〜11月頃は14区のCité universitaireに設置されるようなのでご注意ください。次の記事に書く通り、ユコはまんまと振り回されてしまったのですが、この時期に手続きされる方は事前に場所を確認されることをお勧めします。

 

 

大学の期末試験について

忘れないうちに昨年度の試験について書きたいと思います。

同じ大学でも学部によって異なるようなので、Licence2年目の一体験談ととしてお読みいただければ幸いです。

 

まず、ゆこの学部は中間試験はなく、Examen sur table という筆記試験が各学期末に課されます。年度によって多少前後すると思いますが、2016/17年度は前期は12月〜1月、後期は5月に行われました。

一部TDは出席、プレゼン、課題で成績評価が行われるため筆記試験のない科目もあります。

 

 

試験の種類は2種類、簡単にいうとTDの試験とCMの試験です。

TDの試験は、授業の最終週の時間内に担当教員監視のもと行われます。なので2時間の講義であれば試験も最大2時間、1時間半の講義であれば最大1時間半です。

CMの試験はAmphithéâtre で一斉に行われ、制限時間は1時間15分です。CMは筆記試験の結果のみで成績がつくので一発勝負です。

 

 

TD、CMいずれの試験も、筆記の小論文形式が多く、原則として記号選択式のQCMは許可されていないようです。

ゆこが受けた試験では唯一、神経心理学の講義のみQCMでした。しかし複数回答可の問題で答えが1つでないので、深い理解と語学力を要求され、むしろ難易度が高かったです(*_*)

 

一番多いのは、2つの出題テーマから1つを選択して小論文形式で回答する試験です。

かなり具体的な専門用語を用いて出題する場合もあれば、大きなテーマで幅広い回答を許容する問題もあります。

 

担当の教授/講師にもよりますが、基本的には作文力も評価対象となります。したがってintro/conclusionをしっかりと書き、引用する場合は著者の名前を明記し、論点をできる限り具体的に述べることを求められます。

なお、綴りや文法の誤ちも減点対象となりますが、留学生の文法ミスは少し大目に見てくれていると思います。

 

小論文形式でない場合は、3〜5問の1パラグラフ程度で回答できる問題が課されます。この場合は主に専門用語の解説や、ある著者の理論について述べることが求められます。

 

なお、統計学の試験は例外となります。

TDでは主に統計の文章問題が出題されます。(計算機の使用可)

どのTDにも言えることですが、担当講師によって難易度が大きく異なり、易しい試験を課したクラスは平均点が良かったようです(^-^;

 

統計学のCMは筆記問題が8問、計算問題が3〜4問出て、ゆっくり考えていてはとてもじゃないけど時間が足りない無茶振り試験でした。ゆこは筆記でわからない問題を1つ飛ばしてギリギリ最後の問題まで回答しましたが、文系のゆこは文章問題の解読も計算も遅いので、フルスピードで回答しても見直す時間はゼロでした。

ただでさえみんなが苦手な統計学なので、この試験にはフランス人の学生さんたちも大ブーイングでした\\٩(๑`^´๑)۶////

 

 

ちなみに、ゆこの場合はフランス語での作文能力が低いため、小論文形式も毎回必死です。時間的にもギリギリです(>人<;)

文系のフランス人の学生さんたちはバカロレアで鍛えられているので、1時間15分の間に回答用紙3〜5枚書き上げます。

前期の試験はただガムシャラに書いていましたが、どんなに頑張っても2〜3枚が限界だとわかったので、分量をこなすことは諦めました(*´-`)

その代わり、短くてもわかりやすい作文となるよう、下書きの時点で全体の流れをしっかり決めるようにしています。

 

 

さて、来週から2017/18年度がはじまります。

次の試験まではまだ時間がありますが、 Licence 3も自分なりに頑張りたいと思います(*'▽'*)

 

 

Assurance maladie ③ Carte vitaleの申請と住所変更

Ameliからセキュリティソーシャルの仮番号が届いて1ヶ月半経った頃、

Carte vitale(保険証)作成に関する通知が届きました。

書面には証明写真と身分証明書のコピーを送るよう指示があり、

返信用封筒が付いていました。

 

Ameliのインターネットアカウントを持っていれば

オンラインでの手続きも可能のようですが、

ゆこの持っている仮の番号ではアカウントを作ることができません。

 

2週間以内に返信しろと書かれており、試験が終わって書面をみた時には既に手紙が届いてから10日ほど経っていたので、仕方なく郵送で送付しました。

 

後から詳しく書きますが、このCarte vitaleの発行に時間がかかります(T-T)

意外にもこの1ヶ月後には正式なセキュリティソーシャル番号が届くのですが、

Carte vitale が届く気配はありません。

 

さらに、この時期ゆこにはやらなければやらない手続きがもう一つありました。

それは住所変更。

 

Paris1年目は郊外に住んでいたので管轄は94県のVal de Marneでした。

アフリカにいた夫がこの春からフランスで働くことになったので

Paris市内に引っ越したのですが、当然Assurance maladie の管轄事務局も変わります。

 

住所変更はインターネットアカウントまたは電話での手続きになります。

ゆこはアカウントがないので仕方なく電話で手続きを行いました。

問い合わせ先は、前住所の管轄事務局です。

 

ところが、94県の事務局は何度電話してもつながひません(´Д` )

しょうがないのでパリの事務局に電話したらすぐに繋がり、住所変更の手続きを受け付けてくれました。情報が反映されるまで1週間かかるとのこと。

 

また、オンラインアカウントのパスワードはVal de Marneに問い合わせる必要があったので、サッカー日本代表戦のチケットを買うとき並みに電話をかけて、ようやくパスワードを入手できました。

 

Ameliのオンラインアカウントでは、様々な情報の確認や手続きが行えます。

たとえば住所やメールアドレスの変更、Carte vitaleの再発行依頼&発行手続きの進捗確認、最新ステータスの確認、医療費の還付明細のダウンロードなど。

 

健康保険を有効に活用するためにはこのあと様々な手続きが必要なのですが、

各種手続きとCarte vitaleについては改めて書きたいと思います。

 

 

 

Assurance maladie ② 追加書類について

Assurance maladie の申し込みをして4週間ほど経った頃、

管轄のCréteilの事務局から1通の通知が届きました。

 

内容は、「足りない書類があるのでそれらを速やかに提出すること」

を指示するものでした。

 

不足書類とは

⑴ Acte de naissance en langue d'origine avec l'apostille

こちらは日本の外務省で発行してもらうもので、

和文の戸籍謄本(原本)にアポスティーユを付したものです。

 

大使館で発行していただいた仏文の出生証明を提出済みでしたが、

結果としてそれだけでは通りませんでした。

それなら最初からそう書いてほしかった(๑•ૅㅁ•๑)というのが本音ですが…💦

 

⑵ Acte de mariage 

こちらは戸籍謄本をもとに、在仏日本大使館にて婚姻証明(仏文)を

発行していただきました。

 

どちらも提出書類一覧には明記されていなかったものなので

「えー?後出し?!」と突っ込みたい気持ちでいっぱい。

でもこれがないと手続きが進まないので、

仕方なく日本にいた夫に頼んで急いで手配しました(;´Д`A

 

結局これらを準備するのに数週間かかり、提出できたのは3月上旬だったと思います。

 

それから待つこと約1ヶ月、4月にSécurité sociale の仮番号が発行されました。

仮番号でも医療費の還付は受けられるとのことなので、まずは一安心。

 

この時点で最初の申請から約3ヶ月。

Numéro définitifが届くまでの道のりは長そうなので、気長に待つことにしました。

 

この時はまだよく理解してなかったのですが、

Assurance maladie の手続きにはまだまだ続きがありました。

 

次回は住所変更、そしてCarte vitale(健康保険証)について書きたいと思います。

 

 

 

Assurance Maladieの申し込み ①

 

改めて言うのも気恥ずかしいのですが、アラサーのゆこは28歳以上の学生なので、

若い学生さん達は大学登録時に加入必須となる学生用Sécurité sociale に入ることができません。

 

そのため、医療保障をうけるためには自ら健康保険に加入する必要があり

OFII手続きが完了したらAssurance Maladieの申請を行わなければなりません。

 

というわけで、1月にTitre de séjourを取得してすぐに手続きを行いました。

担当局はAmeli、窓口はCPAM(Caisse Primaire d'Assurance Maladie)です。

必要書類リストには、以下の書類が記載されていました。

 

① 身分証明書(パスポート)のコピー

 

② 滞在許可証のコピー

 

③ 出生証明 

原文: Une copie intégrale de votre acte de naissance ou un extrait de votre acte de naissance avec filiation ou une pièce équivalente établie par un consulat. (Ce document doit être authentifié, notamment par un cachet lisible.)

とあり、私は在仏大使館で作成していただけるExtrait d'acte de naissance と同等である戸籍謄本の仏語証明を提出しました。

 

④就労証明

学生なので提出なし

 

⑤現在のステータス証明、3ヶ月以上の居住証明

大学に登録した際に発行された紙のコピーと、3ヶ月分の家賃領収書を提出しました。

 

⑥ 未成年のこどもがいる場合 Le formulaire S3705 "Demande de rattachement des enfants mineurs à l'un ou aux deux parentsassurés".

 

⑦ RIB 銀行口座情報

 

申し込み用紙は最寄りのCPAMまたはAmeliのサイトで入手できます。

Demande d'ouverture des droits à l'assurance maladieという名前の申し込み用紙で、裏面に必要書類が書かれています。

 

これら揃えて、最寄りの窓口に持参したところ

「外の壁に専用ポストがあるからそこに入れて」とのこと。

 

フランスでは郵便が行方不明になることは珍しくなく、

ゆこも既に手紙と小包が届かないトラブルを経験済みなので、

郵送よりは管轄事務局に直行なら無くなる可能性が低いかな、と少し安心。

 

ただこの日ゆこは普通のクリアファイルに入れて持参していたので

そのまま投函すると書類がバラバラになりそうでした。

 

フランスだと「ここには何もないから出直して」と言われても仕方ないような状況ですが、

駄目元で入り口にいた係のお兄さんに相談すると、

なんと中からCPAMの封筒を持ってきてくれました‼︎

糊なしシールをペリッと剥がして封をするautocollantという封筒です。

 

日本では当たり前のようなことかもしれませんが、

フランスでは係の人がとても愛想なく冷たいこともある中、

わざわざ封筒をくれるなんて…優しすぎる(о´∀`о)

 

お兄さんにお礼を言って、さっそく書類を投函しました。

 

ちなみに、この日話した担当者によると通常4〜6週間で返事がくるとのこと。

一発で通ることはあまり期待していませんでしたが、その後、案の定書類の追加提出を求められました(T_T) 

 

長くなってしまうのでこの続きは次回お話しします。