*31歳からのフランス留学*

2016年秋からフランス留学♪* 留学準備とフランス生活を綴ります

妊婦な留学生活

 

2017年9月からLicence3に進級したゆこですが、実は2017/18年度は妊婦と学生の二足の草鞋を履いています。

 

留学中に妊娠、出産するのは覚悟が必要でしたが、現在33歳のゆこにとって今回の妊娠はとても嬉しいことでした。

 

夏休み中に妊娠がわかり、進級について不安もありましたが、幸いパリ第7大学では社会人や妊娠中/育児中の世代にも学業が続けやすい制度があるため、無理のない範囲で勉強も続けています。

 

具体的にどういう制度かというと、ゆこの大学ではフルタイムで働いてる人、小学生以下のこどもがいる人、妊婦、その他課外活動が認められた学生は、inscription pédagogique の際にTDの免除を申請することができます。

 

TDは出席必須の講義なので、免除されることで通学頻度が減り、体への負担が減ります。ゆこは前期後期を合わせてTDを6コマ免除してもらうことができました。

 

ただし、体力的な負担が減る反面、compensationが適用されなくなります。TDとCMの成績の平均値ではなくCMの期末試験のみで成績が決まるため、単位を取るためには筆記試験で及第点を取る必要があります。

 

なお、学部や年次によりますが、CMの成績だけで必須単位が取れる場合は、通常通り1年で単位取得ができると思います。

 

ここでネックのなるのが、免除不可能な科目がある場合です。

例えばゆこの所属する心理学部のLicence 3 では、必須のstage(200時間以上の臨床実習)があり、このstageに関連づけられているTD 2コマは免除の対象外です。

 

妊娠中でも頑張ってstageをこなして免除不可のTDにも出席できれば問題ないのですが…

ゆこは初期のつわりの時期からずっと貧血気味だった上に、妊娠後期に大きなお腹を抱えて、しかもフランス語でstageをこなすのはかなり困難…(;´д`)

 

悩んだ末、妊娠中はstageを行わないことにしました。その結果、stageと関連TDの単位を取ることができず、今年度のLicence 3修了は叶いません。

 

それではどうするのか?

学務室(Scolarité)と話し合った結果、次のような提案がありました。

今年はまず取れる単位だけ取得して、単位不足で「留年」し、stageは来年度実施する。Stageと並行して関連のTDを受けることで、2年かけて卒業することが可能ということです。

 

この2年かけて1年分の単位を取得するという方法は授業の負担が分散されるため、妊婦にはとても有難い選択肢です。

1つ注意点があるとすれば、原則としてLicenceは最長でも5年で終了しなければならず、留年は2回までしか認められないため、L1とL2で既に留年している場合は不可とのことでした。

ゆこはL2から編入して一度も留年していないので、特に問題はなさそうです。

 

そんなこんなで、留学2年目の秋学期は外国語(出席必須)の講義と一部のCM(出席任意)だけ通いました。

妊娠中期はお腹の張りが頻繁で自宅安静指示が出たりもしましたが、外国語の講義もなんとか2回の欠席で済んだため単位を取ることができました。

CMの期末試験は12月実施分は受けましたが、1月実施分は体調不良で断念したので、取得単位は最大3科目分となります。

(受けられなかった試験は6月に再試があります)

 

学生なのに3科目しか単位取ってないなんてナマケモノ感満載ですが、今は単位より何よりお腹の赤ちゃんが大事。

この優先順位だけははっきりしていたので、妊婦なりのペースで、ストレスを溜めすぎずに学生生活が続けられたことに感謝&満足しています。

 

留学中に妊娠・出産することは稀かもしれませんが、大学内で何度か妊婦さん&乳児連れの学生さんを見かけたことがありますし、社会人学生も多い第7大学では学生妊婦さんは意外とレアではないのかも?

 

同じフランスでも大学や学部によって方針は異るため、それぞれのScolaritéと相談する必要があるかと思いますが、一つの体験談として捉えていただき、似たような境遇の方の参考になれば幸いです。