Assurance Maladie ⑤ かかりつけ医とMutuelleの登録
なにかと煩雑なAssurance maladieの手続き…気づけば5回目ですね。
今日は、晴れてAssurance maladie(セキュ)の番号をゲットした後の手続きについて記憶が衰えないうちに書いておきたいと思います。
まずは「かかりつけ医」médecin traitantの登録について。
フランスでは一部の診療科や救急を除いて、かかりつけ医を通すことが前提です。
どんな人かと言うと、いわゆる町医者とも言うべき存在で、風邪をひいた時や、専門医を紹介してもらいたい時、予防接種の際などにかかるお医者様です。
内科の持病がある場合に処方箋を出してもらうのもかかりつけ医です。
日本人にはあまり馴染みがない制度ですが、かかりつけ医を見つけてDéclaration de choix du médecin traitant という手続きを完了しなければ、医療費の負担額が大きくなってしまいます。
同じ医師の診察(25€)でも、かかりつけ医登録前のAmeli負担額は7.5€ですが、
登録後は17.5€となり10€の差額が生じます。
フランスに来てから1度しか病院にかかったことがないゆこ。
そのmédecin généralisteは自宅からメトロを乗り換えなければならないCentre de santéで診察をしている方だったので、もう少し近くのお医者さんを探すことも考えました。
ただ、この先生がとても感じの良い女医さんであることと、持病の専門知識がありそうな点を考慮して、距離より人柄優先で選びました。
そうと決めたら、さっそくお目当ての先生の診察を予約します。
私のかかりつけ医はDoctolibというサイトでオンライン予約できるので便利です。
あとはドクターに快諾していただけることを祈りつつ、書類の準備です。
かかりつけ医の登録をするためには、2つ方法があります。
一つは、医師がオンラインで登録する方法。
もう一つは、登録用紙に必要事項を記入して持参し、医師にサインをもらった上でAmeliに送付する方法です。
ご参考までに、こんな様式です。
https://www.ameli.fr/sites/default/files/formualires/132/s3704_0.pdf
用紙はAmeliから送られてきましたが、サイトでダウンロードすることも可能です。
ゆこの場合、診察の際に用紙を持参してかかりつけ医になって欲しい旨を伝え、サインをもらって後日CPAMの窓口にある書類受付ポストに投函しました。
この申請が受理されると、Ameliのオンラインアカウントに反映されます。
ちなみに、個人のキャビネットじゃないからなのか、アカウント上にはドクターの名前ではなく、所属のCentre de santéの名称のみ反映されました。
続いてMutuelleの登録について。
医療保険は専門外なのでMutuelleの説明は割愛しますが、一言でいうとAssurance Maladieがカバーしない医療費のための任意保険です。
そしてこのMutuelleを最大限活用するためには、Ameliと連携させる必要があります。
例えばTiers payant対象外のキャビネットではいったん患者が全額支払いますが、Carte vitale経由(またはFeuille de soins送付)でAmeliへ通知&請求を行い、その内容がAmeliからMutuelleに自動的に通知されます。
この自動通知(télé transmission)を有効にするためには、Ameliのサイトで入手できるAttestation de droitをMutuelleに送付する必要があります。
ゆこが加入しているMutuelleでは、この手続きはオンラインでできました。
なお、Mutuelle加入時にAssurance maladie(セキュ)の番号をお知らせしていても、連携を完了するためにはAttestationを送付する必要がありました。
ゆこはその事に気づかず、実は手続きが少し遅れてしまいました(*´д`*)
最後に、これは私が友達からもらったアドバイスなのですが、MutuelleとAssurance maladieを連携させても情報が伝わらないことがあるため、特に最初のうちはMutuelle負担額がちゃんと後日返金されているか、まめに確認したほうが良いそうです(´・ω・`)
長々と手続きのことばかり書いてしまいましたが、
これから登録する方にとって少しでも参考になれば幸いです✩
Assurance maladie ④ Carte vitale
滞在許可証の更新が一段落したので、Assurance Maladie についても忘れないうちにまとめておこうと思います。
少し長くなりますが、今回はCarte vitale (保険証)が手元に届くまでの経緯について。
前回お話しした通り無事にAmeliのアカウントにログインできたゆこですが、
6月末の時点でCarte vitaleの発行依頼をして1ヶ月経っていたので、
オンラインアカウントの進捗確認ページを開いてみました。
すると、carte vitale「発送済み」という記載が。
手続きが済んでカードが発行されたということなのかな?
半信半疑でしたが、Carte vitale が発行されたのであれば吉報です。
手元に届くのを待ってみることにしました。
しかし、待てど暮らせどCarte vitaleは届きません。
8月に入っても何の音沙汰もないので、さすがにオカシイと思い、
Assurance Maladieに電話で問い合わせをしました☎︎
事情を説明すると、「確かにCarte vitaleは発行済みという記録になっているけど、
実際に発送されたのかは画面上では確認できません。担当局に問い合わせをして、
必要な措置をとるよう依頼します。」という回答を得ました。
それから約1週間後、なんと手元にCarte vitaleが届きました。
日本の国民健康保険とは異なり、かたいカードタイプで、緑と黄色のバイカラーに写真入りの保険証です。
発行日は6月✖︎日、既に2ヶ月経っています。
でも電話に対応してくれた担当者は2週間ほどで処理されるはずと言っていたので、
思ったより早い到着でした。
兎にも角にもカードが届いたので、さっそくさっそく使えるようにしなくてはと思い、最寄りの薬局でmise à jour をお願いしました。
しかし、エラーで更新できないと言われたのです。
ようやく届いたカードが使えない疑惑゚( ´ A ` 。 ) グ ス ン
初期不良?磁気不良??
薬局では原因はわからないので、
後日最寄りのCaisse primaire d’Assurance Maladie (CPAM) に出向きました。
すると、なんと、建物工事で12月まで閉館とのこと…
閉館も驚きですが、「工事で閉まっていますよ」と日本語で教えてくれたのは
見た目は100%欧米人のムシュー。
あまりに流暢で、初め日本語と認識できませんでしたが、
ご親切にありがとうございました(´・ω・`)(´-ω-`)) ペコリ
それにしても、国の健康保険窓口が3ヶ月も閉鎖するなんて!
しかも臨時の窓口ナシで別の区のCPAMの案内がペロッと貼ってあるのみ…( ´△`)
ツッコミどころ満載の状況ですが、かろうじてCarte vitaleの機械は置いてあったので、ダメもとで自分のカードを入れてみました。
結果、ここでもやっぱりエラーメッセージが表示されてガッカリ…
しかも窓口は閉鎖しているので質問することもできず原因不明のままです。
ところが…
それから2週間ほど経った頃、なんと再びCarte vitale が届きました。
え、2枚目??
よく見ると発行元は新居のあるParis、カード番号は前回と違う番号です。
ということは、これがホンモノ?1枚目のは何だったの?(´ε`;)
なんの説明もなく保険証が相次いで届いたのでさすがに???が沢山浮かびましたが、2枚目は薬局でmise à jour ができたので、ホンモノ(笑)と証明されました。
これはゆこの憶測ですが、おそらく1枚目は6月に発行されたけど、
なんらかの理由で「迷子」になっていたんだと思います。
その後、私の問い合わせを受けてAmeli内で確認した結果、
行方不明だった1枚目のカードが発見&発送されたと同時に、
最新の情報で2枚目のカードが発行され、時差で届いたということだと思います。
2枚目が発行された時点で1枚目が無効化されたのであれば、
ゆこの手元に届いたカードその1はエラーで使えなくても納得がいきます。
というわけで、実際のところなにが起こったのはかはよくわかりませが、
発行依頼から3ヶ月かけてCarte vitaleを手に入れることができました!!
カードが2枚届くことは稀だと思いますが、こんなケースもあるようです。
謎の体験談を最後まで読んでいただき、ありがとうございます✩
次回はかかりつけ医やMutuelleの登録について書きたいと思います。
滞在許可証の更新:受け取り編
滞在許可証の受け取りについて。
「手続き当日編」で書いた通り、9月に留学生担当局にて更新の申請を行いました。
そして申請から約2週間後 "Votre titre de séjour disponible"
(滞在許可証が発行されました)という内容のSMSが届きました!
SMSは以下のような感じで、かなり簡略化された文面で
受け取り日時(RDV)、場所、手数料(収入印紙)の金額が記載されていました。
Votre titre de séjour ********* disponible en s-pref.
Taxe à payer : 49 EUR
ACHETER TIMBRE INTERNET PREFECTURE
RDV 18/10/17 8h30-9h30 PL LEPINE/METRO CITE
RDVは10月18日の午前8h30〜9h30。およそ1ヶ月後です。
場所はシテ島にあるPréfecture de Policeで、その住所がPlace Louis Lepineです。
SMSではPL LEPINEと暗号のようですが、
申請時にもらった案内の紙には詳しく書いていました。
部門はRemise de titre de séjour という窓口です。
手数料は49ユーロ。
ん?ホームページには79ユーロと書いてたのに??勘違い?!
実は2017年夏からパリでは電子版の収入印紙の購入が可能となり、
Préfectureは電子版の購入を推奨しているようで、わざわざSMSにも書いてあります。
申請時の案内にも記載がありますし、公式サイトにも詳しい情報ありです。
でも実は、ゆこはフライングで紙の収入印紙を購入済み…だったんです。
心配症なので、申請時に手ぶらで行くのが不安で買っちゃったんですよね、
79ユーロ分(´・_・`)
そこで仕方なく紙の収入印紙を持参しました。
結果は、全く問題ナシ。よかったー♪♪
使ったのは49ユーロ分のみですけどね…(;´∀`)
なお、事前購入した紙の収入印紙で支払いは可能ですが、
以前はあったPréfecture内の収入印紙の販売は終了したそうです。
受け取りの流れは以下の通りです。
①メトロ4番線のCité駅を出ると大きな建物があり、8時15分の時点で30〜40人ほどの列ができていたのですぐにココだとわかりました。
②8時半になると入り口が開かれ、順番にセキュリティチェックを通って建物の中へ。
周りの男性陣はベルトを外したり、ポケットの中身を出したり忙しそうでしたが、
ゆこは「どうぞ」とすっと通してもらえました(╹◡╹)
③セキュリティの先にある総合Accueilで目的を告げるとPorte ❺へ行くように言われ、
中庭の方へ歩くと❺の扉の前に20人ほど並んでいました。
並んでるのは中庭なので屋外。朝一で行く方は季節を問わず上着必須です。
④順番に❺の中へ進み、Accueilでレセピセを見せると整理番号がもらえます。
ここは暖房が効いてて暖かかったです。
⑤電光掲示板に自分の番号と窓口番号が表示されたら窓口へ行き、
レセピセとパスポートを見せます。レセピセはこの時点で回収され、
担当者が封筒に入ったCarte de séjourを持ってきてくれました。
受け取ったのはカード本体と、同封の用紙から切り離されたAttestation部分です。
⑥収入印紙を渡し、担当者が用紙に印紙を貼り付け、
最後に署名欄に受け取りのサインをして、手続き終了です。
Préfecture の敷地内に入ってから受け取りまで約40分でした♪
というわけで…
念願のCarte de séjour、ついに手に入れました!!
これで近場のお出かけならパスポートを持ち歩かなくてもいいし、
安心して近隣国に旅行もできます。
お財布のカード入れに入る大きさなので嵩張らないのも嬉しい(*º▽º*)
ちなみに、今回の有効期限は長期学生ビザの切れた日(8月上旬)ではなく、
更新を申請した日(9月5日)から丸1年でした。
役所手続きは管轄や担当者によって方針が違ったり、
急に手続き方法が変わったりとなかなか一筋縄では行きませんが、
Parisの一体験談として参考になれば嬉しいです。
ゆこの場合、申請当日はかなり振り回されましたが、
受け取りは比較的スムーズだったので幸いでした。
みなさまの手続きもなるべくスムーズに進みますように☆.。.:*・
Parisでお誕生日と結婚記念日
9月はゆこの誕生日と結婚記念日♪
去年は留学したばかりで慌ただしい時期だったし、
旦那さんをアフリカ駐在先に置いてきたので特別なお祝いはナシでしたが、
今年はどちらも一緒にお祝いすることができました。
というわけで、
たまには役所手続き&大学以外のことも書いてみようと思います(笑)
まずは誕生日。
平日だったので昼間はソルボンヌの図書館に行ったり、
お友達にクレープをご馳走してもらったり、ゆったり過ごしました。
そして夜はおすすめしてもらったレストランLes Bouquinistesへ。
こちらは、ミシュランをとっているGuy Savoy監修のレストランだそうです。
と言ってもモダンな内装で、おしゃれビストロと
レストランの間のような雰囲気のお店でした。
実はゆこは少食で一度に沢山食べられないので、
残念ながらフレンチのフルコースはお腹に入りません゚( ´ A ` 。 ) グ ス ン
そのためentrée, plat, dessertを選んで注文する形式を優先して、
フレンチの場合はこのような雰囲気のレストランに行くことが多いです。
この日の客層は、私たち以外は欧米人でしたが
聞こえてきた会話は半分ぐらい英語でした。
観光客というより「仕事帰りにディナーでも」という感じの
30~60代の方が多いように感じました。
お料理は、モダンフレンチで味付けが比較的あっさりめ。
日本人でも食べやすい味だと思います。
お値段は少し高めですが、Pont Neufからすぐのセーヌ川に面した立地と
感じのよい接客を考えると文句ナシかな。
メニューは独創的か平凡かといえば、平凡よりの安心感のあるセレクションです。
ちなみにゆこは写真の通りメインに鴨をいただきましたが、
最後まで飽きのこない適度な酸味のソースでした。
そして、結婚記念日。
記念日は土曜日でしたが、今年はホテルRoyal Monceauの
ロワイヤル・ブランチ(日曜限定)に行くことにしたので日曜日にお祝いしました♥
朝食やアフターヌーンティーにPierre Herméのパンやデザートが楽しめる
ホテルということで、実は前から気になっていました。
ティータイムに予約を取ろうと問合わせたこともあったのですが、
そのときは通常のアフターヌーンティーは開催しておらず泣く泣く断念したので、
今回ブランチでお邪魔することにしました。
ちなみにアフターヌーンティーも9月末から再開予定とのことでした。
楽しみにしていたブランチは、種類が豊富で各種チーズ、ハム、パン、
海鮮、お肉、パスタ、お寿司など充実していました。
フルーツ、お野菜も手抜きされてない感じ。
ゆこは食べれる量が少ないのでお魚、お肉はBulot貝と鴨だけいただきましたが、
旦那さんはソースが選べる即席パスタ、agneau、ミニバーガー、
カニ、西京焼き(!)なども楽しんでました。
また、最初にテーブルで注いでくれるオレンジジュース、
グレープフルーツジュースも美味しく、
温かい飲み物もちょうど良いタイミングで用意してくれたので、
ゆったり食事を楽しめました。
そして、ゆこが楽しみにしていたのは、卵料理!!
ブュッフェでは好みの卵料理を選べるのが定番ですが、
こちらでは事前に写真を見て気になっていたœuf à la coque (殻付きの半熟卵)を
注文すると決めていました。
写真では伝わりきらないのが残念ですが、卵はとろとろ♥
さらに付け合わせのトーストが程よい塩気で、まさに至福の卵料理でした(´∀`*)
その後ピエールエルメのクロワッサンやデザートも堪能し、
お腹いっぱい〜と思った頃…
「今日はお祝いだと聞きました」
とウェイターさんが素敵なプレートを持って来てくれました❤︎
バラの花びらで飾られたマカロンのデザート(´∀`*)
内容はブランチのデザートコーナーにも置いてるパティスリーだけど、
お祝い事のために飾り付けてくれた心遣いが嬉しいです(*´꒳`*)
誕生日じゃないけど、ろうそくを吹き消すのってなんだか楽しい♪
最後にバラの花びらに飾られたパティスリーを旦那さんと半分こして、
淹れ直してくれた紅茶でまったりして、とても充実のブランチとなりました。
そうそう、帰り際にピエール・エルメのマカロンをお土産にいただきました♪
また機会があれば行きたい素敵なブランチでした(๑˃̵ᴗ˂̵)
滞在許可証の更新:手続き当日編
ようやくこの日がやってきました!!
早く済ませたくて仕方なかったTitre de séjour の更新手続きに行ってきたので、
当日の様子をご報告します。
Convocationに指定された日時は9月5日10時半
場所はパリ18区にあるPréfectureの留学生担当局でした。
念のため早めに家を出て建物前に40分前に到着したのですが、
入口のセキュリティチェックの手前で警備員のお兄さんに「学生か?」と聞かれ、
ハイと答えると、「学生はここじゃない、移転した。」と言われました。
え…?移転?
びっくりして唖然としていると、扉の張り紙を指さして
「ここに移転した。」と冷たく言われました。
張り紙を見ると「9月4日から下記の住所に移転します」
え、昨日から?
そして移転先を確認すると、14区の表記。
現在地18区、手続きをする場所14区、予約の時間まであと35分。
さすがに動揺します(´Д`;)
動転しながらも、なんとか張り紙の写メを撮り、
乗換検索をしながらメトロに乗り込みました。
メトロとRERを乗り継ぎ、北駅から満員電車に揉まれ、
ようやくたどり着いたのがコチラ。
17 boulevard Jourdan – 75014 Paris