*31歳からのフランス留学*

2016年秋からフランス留学♪* 留学準備とフランス生活を綴ります

妊娠糖尿病について ①

 

つわりが終わって食べられるものが多くなってきた昨年11月のこと。

ゆこは妊娠糖尿病の検査(ブドウ糖負荷試験)に引っかかってしまい、出産まで食事療法&経過観察となりました。

妊娠糖尿病はフランス語ではDiabète gestationnelといって、妊娠中のホルモンの影響などで血糖値がうまくコントロールできなくなる病気です。胎児への影響があるため、妊婦には通常の糖尿病より厳しめの基準値が設けられています。

 

ゆこの場合さほど数値が悪くなかったため、産婦人科医に紹介された内分泌科医(endocrinologue)の指導のもと、まずは食事療法のみで経過観察することになりました。

ところが、この食事療法がなかなか辛くて…正直心がくじけそうになりましたorz 

というのも、完全なるフランス式なんです。1日3食+2〜3回の間食が義務付けられる食事制限で、食事の回数や注意点は日本の患者さんと同じだと思います。

唯一、内容がフランス仕様であることを除いては…

基本は肉魚、野菜をしっかりとって炭水化物を減らします。そして食後のデザートはフルーツです。ここまでは問題なし。我が家は普段から野菜多めの献立で、玄米も全粒粉パンも大好き。妊娠してから果物もよく食べていたため、抵抗はありませんでした。

 

問題はここから。何が辛いって、乳製品。乳製品のノルマが多いことが苦痛でした💦

まず朝昼晩の食事でヨーグルトまたはfromage frais(無糖または人工甘味料フルーツ味)のいずれかを食べる必要がありました。

fromage fraisは食べ慣れていないのでヨーグルトにしましたが、さすがに1日3度のヨーグルトは初日から気持ち悪くなり、先が思いやられる感じ(;´д`)

 

さらに、間食がパンとチーズなんです。

カマンベールのようなソフト系チーズは妊婦NGのものが多く、カンテのようなハードチーズは普段食べないため、妊娠してからはとろけるチーズをグラタンの上に乗せる程度でした。

しかし食事制限では間食のたびに40gの指定があったので、仕方なくゴーダやモッッァレラをパンに乗せてチーズトーストにして食べることに。

ゴーダのチーズトーストは美味しくて好きなのですが、少量とはいえチーズの脂肪分で胃もたれしてしまい、1日3回も食べる気になれません。ゆこがチーズを食べ慣れていないせいかもしれませんが、ふつうの日本人は1日に3回もチーズを食べないんじゃないかな⁈ (*_*) 

 

そんなこんなで、個人的にはこの乳製品地獄がとても辛くて、食事制限を2週間実施した頃にはヨーグルトを見るのも嫌になっていました(苦笑)

フランス人は普段からチーズもヨーグルトも食べ慣れていて、どうやら乳製品の消化も得意なようです。ゆこはアメリカ育ちですが、体は生粋の日本人。100%アジア仕様なので、ヨーグルトとチーズを食べすぎると確実に胃に負担がかかります。゚(゚´Д`゚)゚。

あまりに切実なので、途中で担当医に代替食品の相談をしたところ、一部をコップ一杯の豆乳や牛乳に変えながらフランス式の食事療法を続けることに…

その後、美味しいbioの無調整豆乳や、日本のものに近い軽い口当たりのヨーグルトも見つけて、なんとか出産まで乳製品多めの生活を継続することができました。

 

やはり食文化が違うと食事制限の内容も違うので、後期つわりがある中でのノルマには苦労しましたが、糖質制限しながらヘルシーな食生活を続けたため、妊娠中の体重増加は8.5キロと少なめに抑えられました。

 

今回は食事制限についてお話ししましたが、妊娠糖尿病の治療に関しては続きがあるので、ご興味のある方はその②をご覧いただければと思います。